虫歯予防にキシリトール
かつてキシリトールが発明されたとき、これで世の中のむし歯はなくなり歯医者の半分は倒産して消えてなくなると噂されました。実際に学校健診などでも、むし歯は随分少なくなりました。しかし今でも「歯が痛いよう」と泣いて歯医者に飛び込んでくる子供は結構います。
そんな子供のむし歯を防ぐために、キシリトールは驚きの効果を持っています。スーパーのお菓子売り場を見ると、ガムと飴では比較的多くキシリトールの入ったものが見つかります。先ず、ガムと飴はキシリトールを選ぶことが大切です。
チョコレート、クッキー、アイスクリーム、ジュースなど甘い物を食べた後お口の中に暫く甘みが残っている状態が残ります。このときミュータンス菌が糖を発酵させ酸を作り出します。この酸により歯の表面であるエナメル質が溶かされ虫歯になるのです。
キシリトールは口の中で酸を作りません。さらにミュータンス菌の繁殖を抑え、その結果口の中で作り出される酸が減ります。もうひとつ、キシリトールには再石灰化を助ける効果があります。簡単に言うと酸によって溶かされた初期のむし歯を治す力も持っています。
すなわち甘いお菓子を食べた後でもキシリトール入りのガムを噛めば、口の中に酸を作り難くする効果によりむし歯を防ぐことができます。